野田岩 麻布飯倉本店でうな重とうなぎの燻製を食べました

野田岩でうな重を食べてきました。うなぎを食べたのはかなり久しぶりです。誕生日直後のお休みなので少し贅沢なランチをしようと思い、でかけました。
野田岩 本店
訪れた野田岩の麻布飯倉本店は、飛騨高山から解体して持ち込んだという合掌造りの趣のある建物です。開店時のバタバタを見せないようにと3階のお部屋に案内していただきました。おかげさまで古民家風建物の風情ある階段を上り、素晴らしい雰囲気を堪能することができました。


うな重の桔梗(3500円)とうなぎの燻製(820円)を注文しました。
鰻の燻製は燻製して薄切りにしたうなぎときゅうりを合わせた野田岩独特の一品です。蒲焼きと違い、しっかりとした食感で香ばしいうなぎ。極薄輪切りのきゅうりのシャキシャキも心地よいです。
鰻の燻製を食べ終わる頃にうな重がきました。
うな重 桔梗
肝吸い、お新香と口直しの大根おろしが添えられていました。
御飯の上に乗せられた蒲焼きの身はとろけるように柔らかくて驚きました。丁寧な職人さんの仕事を感じさせるうな重。こちらもゆっくりと堪能させていただきました。
甘いタレの蒲焼きの口直しに大根おろしはすごい威力を発揮しますね。とってもさっぱりします。
雰囲気の良い店内で、美味しいうな重をいただき、贅沢で幸せな時間を過ごすことができました。
うなぎは栄養豊富です。
タンパク質が豊富で体にいい油、DHA/EPAも豊富です。
蒲焼き1人前には1日に必要な量の3倍ものビタミンAが含まれています。抗酸化ビタミンACEのうち、ビタミンEもたくさんあるんです。
うなぎには、少ないとされるのはビタミンCです。うなぎは野菜類と一緒に食べるのがおすすめです。野田岩のうな重には箸休め用に大根おろしがついていて、ビタミンCもバッチリ、一緒に摂れました。
さらにうな丼やうな重で食べると、エネルギーの元になるグルタミンが炭水化物から摂取でき、そのエネルギー源を燃やすためのビタミンB1がうなぎにあるので、元気が出ます。
土用の丑の日にうなぎを食べる習慣が日本にはあります。体調を崩しやすい季節の変わり目。土用の丑の日の「土」は、この季節の変わり目を意味しているそうです。そんなときに栄養が豊富に含まれている鰻を食べるのが日本の古くからある食文化のひとつです。
栄養について能天気に調べていたら、うなぎは絶滅危惧種に指定されているんですね。漁獲量が減っているという認識はあったのですが、絶滅危惧種というのはニュースなどで見ていたはずなのに頭になくて。
近年ニホンウナギは環境省や国際自然保護連合(IUCN)によって絶滅危惧種に指定されています。漁獲量と食べる量のバランスが崩れています。鰻の場合、養殖でも稚魚は天然のものになります。産卵などについて謎が多いうなぎは、現在のところ、養殖で産卵させる技術はないんですよね。
だから獲ってよいシラスウナギ(稚魚)の量の上限がアジア4カ国で決められているそうですが、その量が多すぎて現実的ではないらしいです。全くブレーキになってないらしい。
そうなると、消費者のわたしたちがちゃんと考えないといけないってことです。土用の丑の日だからという理由でみんなでこぞって鰻を食べるのはどうなんだろうと感じますね。伝統的な食文化を大切にして失いたくないからこそ、今は控えてみるとかですね。
うなぎと同じように栄養豊富な食品を扱っている会社が、現代の土用の丑の日に最適なのはこれだ!的なキャンペーンとかするといいかもですね。うなぎの代わり、ではなくて、これがいいよ!っていう食べ物。何がいいですかね~。
絶滅危惧種と知ってしまった今、鰻、食べにくくなりました。
議論がある今、こんな本も出ています。
参考図書:

結局,ウナギは食べていいのか問題 (岩波科学ライブラリー)