肌 たるみ しわ

カネボウ白斑問題。白斑を起こす原因について日本皮膚科学会が解明。QAを作成。

カネボウの美白化粧品による白斑問題で、日本皮膚科学会がQ&Aの形でこの問題に関する疑問に答えるレポートを作成しました。白斑を起こすメカニズムについても記載されています。

白斑の原因となった美白成分は?

白斑の原因となった美白成分は、ロドデノール(4-(4-ヒドロキシフェニル)-2-ブタノール)。
ロドデノールはカネボウが独自に開発しメラニンの生成を抑えるた美白成分のため、他社のコスメには配合されておらず、カネボウの製品及び関連会社製品(リサージ、RMK、SUQQU)にのみ含まれています。


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白斑を起こすメカニズムは?

美白のメカニズム
アミノ酸の一種チロシンがチロシナーゼ酵素と結びつくとメラニンができ、黒くなります。
このチロシナーゼ酵素の替わりにロドデノールが結びつくことでメラニンはできずしみを防ぐのが美白のメカニズム。
白斑ができるメカニズム
チロシンとロドデノールが結びつくと、メラニンのかわりにロドデノール代謝物ができます。
この代謝物が大量に産生されると細胞障害が生じます。
弱った細胞に何らかの要因が加わるとメラニンを作る細胞が大幅に減ったり、消失したりすることがわかりました。
メラニン色素を作ることができなくなるのが白斑の原因のようです。
ただし、白斑を起こしたのはロドデノール含有のコスメを使った人の2%程度。
白斑になる人とならない人がいる理由や上記何らかの要因についてはまだ特定されていません。
もし白斑を発症した場合にはコスメの使用を中止し、肌が弱っているので遮光に特に気を付ける必要があります。
今後も継続的に原因の解明や情報提供をしていくそうです。
カネボウ白斑問題に関するQ&Aは以下のサイトで見ることができます。
日本皮膚科学会「ロドデノール含有化粧品の安全性に関する特別委員会報告」
http://www.dermatol.or.jp/news/news.html?id=189
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